転生

元々生身で配信活動等していた人がVtuberになりかわることを俗に「転生」というそうです。私には縁遠い世界だったので全く知らんかったのですが、最近、昔追っかけていた実況者さんが転生を果たしていたと小耳に挟み仰天しました。2年近く音沙汰なく、とうに引退したものと思っていたものですから余計に。

覗いてみると、転生前こそそこそこの知名度だったものの、今では登録者数ウン十万のビッグな存在に成り代わっていました。それでもVtuber界隈からしたら中堅レベルなのかもしれませんね。金盾レベルなんてザラなのでしょう。しかしまあそんなことはどうでもよいのです。新作を半ば諦めていた方が復活して意欲的に活動していること、以前に比べてたくさんの人にちやほやされていること、それらが何とも複雑な感情を生んで私の中に渦巻いているのです。

そうです。世にありがちな、面倒くさいファンというやつです。

再び彼女の声が聞けるというのは欣喜雀躍して然るべきありがたいことです。実際喜び勇んで過去の配信など観漁っています。されど、常に邪念がつきまとうのです。以前の落ち着いた雰囲気の方が良かった、囲いが気持ち悪い、絡みが多い、そもそもその意味不明のキャラ付けは何だ、云々。もうほとんど私に彼女を観る資格はないのです。まさしく「嫌なら観るな」です。

それでも愛さざるを得ません。もはや道はひとつ。私の心を変えるしかありません。

根本的なことをいえば、Vtuberが苦手なのです。というより、彼ら彼女らを取り巻く環境、もとい人間が嫌なのです。同族嫌悪なのでしょうが、何とも見るに堪えないのです。しかし、朱に交わればといいますから、ちょっとの我慢でまた好きなコンテンツとして享受できるはず。己の「好き」が、しょうもないことにねじ伏せられぬよう、精進あるのみ。

 

彼女のみならず、雑食的に観ていく必要がありそうです。強く生きていきましょう。