満願

今回は前の記事の続きを綴ろうかと思っていたけれどやめた。そんなことよりも今日は嬉しいことがありました。なんと就職先が決まったのです。アンビリーバボー、全く信じられません。信じられないせいであまり実感が湧かず、浮かれようにも浮かれられない状況です。

前にも書きましたが、私は最近まで3つの結果待ちをしていました。そのうちの2つは、これも前にも書きましたがあえなく撃沈しました。これらは結構自信があっただけに精神的衝撃は計り知れないほど大きく、もうだめだぁみんな死んじまえと今日までぐずぐず腐していたところでした。

さて残る1つの面接試験ですが、手応えは本当に酷いものでした。準備が不十分だったために半ば投げやりな受け答えをし、それが面接官の塩対応を招き、さらにはその塩対応が私の心をぶっ壊して自己PRでは頭真っ白をやらかす始末。もう何ひとつ褒められたものはなく、帰り道では目の前を行き交う車をぼんやり眺めて死にてぇと呟いたことを覚えています。

そういうわけでかけらも期待していなかったわけですが、それがまさかの大逆転。合格発表のページを何度も見て自分の受験番号を確認すると、私は力なく笑いました。嬉しいは嬉しいのです。でも殆ど期待していなかったせいか飛び上がるほど喜ぶということはなく、寧ろ疑念が胸中を渦巻きました。私の何を気に入って採用してくれたのだろう。何かの間違いなんじゃないか。我ながら卑屈すぎるとは思うのですが、そう疑わずにはいられませんでした。

周りからおめでとう、おめでとうと言われるたびに何故だか不安になります。映画や漫画でもうまくいきすぎていると何か嫌な予感がするものです。大抵の場合それは、絶望の底へと突き落とされる予兆に他ならないのですから。それと似たような感覚があります。

 

とはいえこれは紛れもなく現実です。ほっぺたも入念につねりましたし、本棚の角にぶつけた足の小指は激しく痛みました。フィクションが如き展開が用意されてるとも考えにくいです(事実は小説よりも、とも言いますが…)。

未だ不安が残りますが、そんなもやもやは寝て忘れて素直に喜びたいと思います。

強く生きていけそうでよかった。

頑張ろう。