焦燥と憔悴

前回は1週間も更新できなかったなァなんてほざいていたが、気付いたらもう2週間経っている。時の流れは恐ろしい。最近は特にそう痛感する。1月の半ばには2万字の論文一本書き終えていないといけないのに、現在の進捗、5693字(注釈含む)。数字におこしてみると割と進んでいるような気になるが、これからドイツ語文献を読み漁り纏め綴ることを考えるとまだまだ先は長い。頭を抱えてどうすりゃいいんだとあたふたしている間にも刻々と時は流れる。そうこうしているうちに年の瀬。恐ろしすぎる。

最近「返校」というホラーゲームをやった(こんなことをしているから卒論に首を絞められるのである)。Switchでセール中ということで、多少安く購入。Steamか何かのゲームらしい。実況動画で最初の方の展開だけ観た記憶はぼんやりとあるが、怖い雰囲気のゲームだなぁ当たり前かホラーゲームだものなぁとふわふわしたことを考えていたことしか覚えていない。ホラーゲームというジャンルに手を出すのは初めてだったのでやや躊躇いながらもゲームを起動する。それから殆どぶっ続けでエンディングまで走りきった。5時間ほどかかったが、時間を忘れるくらい熱中してしまった。それくらい面白かった。

まず操作が単純。基本的に右から左に進みながら探索するだけ。これはすぐに3D酔いしたり広大なマップに辟易したりしてしまう私にとっては嬉しいシステムだ。また解くべき謎もさほど難しくない。たいてい持っている道具から連想できることをこなしていけば、物語が進む。これも頭の弱い私にとっては嬉しい難易度だ。そして何より、ストーリーが面白い。突然不気味なところに迷い込んだり、金切り声をあげる幽霊に襲われたり、いつのまにか登場人物が吊るされていたりするなど場面場面を切り取るとよくわからない支離滅裂な世界観だと思ってしまうが、それを主人公の過去と「統制の厳しい時代の台湾」という舞台設定が繋ぎ止めて一貫した物語を作り出し、様々な解釈を可能にする。このギミックにはどういう意味がある、あのセリフにはどんな想いが込められている、それらを想像するだけで何倍も「返校」を楽しめると思う。怖がらせるだけがホラーではないのだと、その奥深さを学んだ。他にも面白いホラーゲームがあればやってみたい(怖いからできれば誰かと)。

さてどうでもいいことを綴っているうちにもう1000字に達そうとしている。ああ、今しがた達した。この字数を少しでも卒論の方に分けてあげたい。さすれば年内には終わるんじゃないだろうか。

戯けたことを抜かしていても何も進みません。分かっているのですがつらいのです。はぁ。

強く生きていきましょう。